画像:茨城県境町より引用
茨城県境町は2020年11月25日、日本全国初となる自動運転バスの定期運行を、町民向けの路線バスとして開始するための出発式を開催しました。
発表によると、町ではソフトバンク子会社のBOLDLY株式会社および電子部品機器メーカーの株式会社マクニカと協力し、フランスNavya社製の自動運転バス「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)」3台を約5億2千万円で導入したとのこと。
同バスは人工衛星から位置情報を測位するGPS機能やグラフィック機能を利用した3Dマップシステムを利用して自己位置を特定し、レーザーセンサーを利用して障害物を認識すると、衝突を回避するシステムが搭載されています。
今後5年間の定期運行
今回境町で導入された自動運転バスの運行は、2024年末までの定期運行を目指したもので、これまで全国自治体で行われてきた数日~数週間の試験運行とは一線を画す試みです。
同町によると、運行ルートは「境シンパシーホールNA・KA・MA」~「河岸の駅さかい」の往復約5km区間で、スーパーや学校、郵便局などの生活設備をカバーするルートとのこと。当初は1台・8便での運行を予定するが、経過を観察しつつ2台・16便の運行体制への切り替えを目指すとしています。
なお、同バスの搭乗人数は11名で、利用料金は無料となる見通しです。