JR東日本、新幹線の自動運転化に向けた実証実験計画を明かす

画像:東日本旅客鉄道株式会社より引用

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は2020年11月10日、同社が開発を進める新幹線における自動運転制御機能「ATO(自動列車運転装置)」の導入に向けた実証実験をスタートさせると明らかにしました。

JR東日本が発表した情報によると、同社は2021年10月より12両編成の新幹線を利用して、新潟駅~新潟新幹線車両センター間の約5キロの区画における回送ルートでの実験を進める計画です。

実験項目は「列車の準備が整ってから遠隔操作で発進できるか」、「状況に応じた加速・減速が可能か」、「指定した位置に停車できるか」、「緊急時に列車を停止できるか」の4点で、それぞれの性能を検証するとのこと。実現に至れば新幹線の運行における人件費を大幅に削減できることから、運航費の割引などが期待されている状況です。

ローカル5Gの検証も

JR東日本はATOの実証実験に加えて、次世代通信規格5G回線を利用した運行管理に向けた実証実験も進めると明らかにしています。

情報によると、同社では5G通信規格を利用し、高精細映像をリアルタイムで送受信する実験を進めるとのこと。通信においては独自に基地局を設置する、ローカル環境下で進められ、回送列車との伝送実験で5G通信による運航効率化などを目指す方針です。

参照JR東日本ニュース/新幹線E7系で自動運転の試験を行います