画像:パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社より引用
パナソニックグループのパナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社(PPE)はこのほど、2段階減速や対物認識による安全停止機能や相互認識による複数台での追従走行機能を搭載した新機軸ロボティック移動モビリティ「PiiMo(ピーモ)」を2020年11月より発売すると明らかにしました。
PPE社によると、ピーモは東京都のロボティクス企業であるWHILL株式会社と進めてきた、ロボット型車イス(WHILL)での共同開発技術で得たノウハウを活かし、独自の実証実験を経て作られたモビリティです。
製品化にはPPE社−WHILL社のモビリティ供給契約が必要でしたが今回、契約締結の合意が交わされたことにより、発売が決定したとしています。
2段階の減速停止に自動追従、後方のリクエストに応じる相互連携機能も搭載!
PPE社はPiiMoの主な機能として、自動停止機能、自動追従機能、車両連携技術の三種を挙げています。
同社によると、自動停止機能はPiiMoでは搭載したセンサーが周辺情報を探り続け、障害物を発見すると自動で停止。また、停止の際は業界初の2段階停止機能を利用することで、より高い安全性を実現するとしています。
2つ目の自動追従機能は、PiiMoが前方を走る別のPiiMoを認識すると、その進路を正確に追従する機能です。PPE社は両機体がもつ知能部分を連携させ、マーカー通りに移動することで、正確性を実現したと説明。たとえば、障害物や段差の多い通路になどにおいても、安全な移動環境が期待できます。
最後の相互連携機能は、PiiMoユーザー同士の集団行動などで効果が期待される技術です。モビリティをWi-Fi接続で相互通信させることで、複数台での移動コントロールを可能にするというもの。例えば、後方で取り残しが生じた場合において、他の機体に通知したり、後方から停止リクエストを前方に送信するなどが可能にしているとのことです。