現代ロボティクスとKFC、揚げ物自動化のフライロボット導入

韓国ロボティクス業界トップの現代ロボティクスは2020年10月、同社が開発を進めるチキン製造ロボットの共同開発に関する覚書を交わし、1年~2年後をめどに、韓国国内で運営されるケンタッキー・フライド・チキンのKFC鷹岩店舗内にチキン製造ロボを設置する計画を明らかにしました。

発表によると、開発されるロボットは同社がこれまで進めてきた産業ロボットの開発技術が活かされたもので、「フライロボット」と呼ばれています。フライロボットはこれまで人が行うには危険が伴うとされてきた揚げ物関連の業務を代行するものとなる予定で、導入により職員数を削減できるとの見通しが立てられています。

また、フライロボットのような固定式のロボットだけでなく、移動型のモバイルロボットも導入し、現場の自動化を進める計画を立てています。ロボットには「ビジョンセンシング」と呼ばれる分析能力が供えられ、チキンの製品分類を識別し、運搬や梱包などの反復作業を効率化する働きが期待されるとのことです。

フードテックは拡大必須!人件費を徹底的にカットできるか

世界的なマーケティング調査会社であるリサーチアンドマーケット社の発表によると、飲食産業におけるテック技術となるフードテック産業は今後、一年間で平均5.8%もの成長を遂げるとしています。

現在は新型コロナウイルスの蔓延に伴い、人間と人間が接触が避けられる時代となりましたが、機械技術を飲食サービスに応用するフードテック市場にとっては追い風となる出来事で、各企業があらゆるロボットの導入を急いでいます。

また、飲食産業において、もっとも重たい経営コストは人件費です。ロボットに代替することで、人件費を圧縮する効果も期待できるため、業界として今後さらなる成長が期待されます。

参照現代ロボティクス、「チキンフライ」ロボット開発してKFC投入へ/Yahoo!ニュース