中国の大手IT企業の百度社は2020年10月10日、中国北京の市街地で完全自動を前提とした自動運転タクシー配車サービスの運行試験を開始したと明らかにしました。
情報によると、利用者がスマートフォンなどで配車を要請することでタクシーが到着。その後、指定した目的地に向かって自動で運行するとのこと。ただし、安全上の問題から記事発表時点ではドライバーが搭乗しており、目的地もあらかじめ用意された選択肢のなかから選ぶ形になるとのこと。百度は今回の運用で情報をさらに蓄積し、完全な形での配車サービスの展開を目指すものと見られます。
コストが高いタクシーは終焉か
バス、電車に地下鉄道…私たちが普段利用する交通手段はさまざまなモノがありますが、その中でもタクシーは最もコストが高いとされる交通手段のひとつです。その理由は簡単で、1人の移動につき1人のドライバーが必要だから。タクシーの乗車賃の大部分は、人件費にかかっているといっても良いでしょう。
今回の自動運転タクシーの搭乗は、このタクシーのコストを大幅に削ってくれるであろうサービスです。なにしろサービスを利用するにあたって人間が全く関わらないので、相当なコスト圧縮効果が期待されます。
もしかすると、近い将来、バス並みのコストでタクシーを利用できる日が来るかもしれません。
参照公道で自動運転タクシーの利用始まる 中国・北京/Yahoo!ニュース

