画像:ソフトバンクロボティクス株式会社より引用
ソフトバンクグループのロボティクス企業であるソフトバンクロボティクス株式会社はこのほど、新型コロナウイルスなどに配慮した無人配膳ロボット「Servi(サービィ)」のリリース発表会を行いました。
同社によると、サービィは同社とパートナーシップを結んでいる米国「Bear Robotics」が開発した製品で、飲食物の配食・食器の回収などに悩む外食店舗などを対象に提供されるロボットです。最大35キロ・360度回転可能の3段トレイを装備しており、オペレーターが「Go」ボタンを押すだけで、目的地へ向かい、戻ってきます。
また、サービィは自動運転車の空間認識などに使用されるLiDARセンサーや3Dカメラも搭載しており、幅60㎝ほどの狭い通路や人が行き交うホール現場においてもスムーズな回遊を実現。高い完成度が期待されています。
国内外食大手が続々導入を決定か
サービィの導入が外食現場に与える影響は、非常に大きいと予測されています。
ソフトバンクロボティクスが外食現場で実施した実験によると、サービィ導入により店内スタッフの配膳負担が軽減され、従来と比べホール滞在時間が約2倍になったとのこと。時間の空いたスタッフは顧客との接客に集中するため、店内サービスの向上効果などが期待されるとしています。
このため、説明会に参加した外食大手企業も、続々と導入を検討。情報によると、セブン&アイ・フードシステムズは外食チェーン店「デニーズ」での導入方針を示したほか、ゆず庵などで知られる物語コーポレーションも300店舗ほどでの導入を決定したとのことです。