JR東日本スタートアップが自律ロボによる無人配送の実証実験

画像:JR東日本スタートアップ株式会社より引用

JR東日本スタートアップ株式会社は2020年7月17日、東京都港区2丁目に位置するJR東日本の「高輪ゲートウェイ駅」にて、全自動配送ロボット「DeliRo」を使った無人配食サービスの実証実験をスタートすると明らかにしました。

「DeliRo」とは、ロボット事業スタートアップ企業のZMP社が提供する無人走行タイプの小型自動運転車です。コミカルでおもちゃのようなな外見とは裏腹に、内部には物体を認識するためのカメラやレーザーセンサーが搭載され、人や障害物をよけながら時速6キロ程度で走行する能力を有しています。

同社は今回、この「DeliRo」を使用し、グループ企業が提供するファストフード式の蕎麦屋「高輪SOBA二八」の蕎麦を提供する方針です。電子決済などにも対応しているため、非対面式のフードデリバリーが期待されています。(開催期間は2020年8月12日~)

アフターコロナ対応へ

近年、自動運転車やロボットを使った無人サービスの導入実験が進んでいます。

2020年に入っては、JR東日本スタートアップの無人配送サービスのほかに、ファミリーマートによる「商品陳列自動化ロボ」の実験や箱型ロボット「Toadi」による自動芝刈りサービスなどが大いに注目を集めています。

こうした自動化技術の目指す先には、当然「業務効率化」や「人件費削減」など企業にとっての永遠のテーマが見えてきます。しかし最近はこうしたテーマに加えて、新型コロナウイルスをきっかけとした「アフターコロナ後の業態」としてロボットの存在が語られるようになりました。

自動運転車や自動作業ロボットは当然、人間のようにウイルス感染することはありません。アフターコロナ後の社会において、なくてはならない存在になる可能性もあるでしょう。

参照With/Afterコロナ時代の新たなデリバリースタイルの検証 「無人デリバリーサービス」実証実験/JR東日本スタートアップ株式会社