東急ネットショップに提案型AIボットが登場、セールスオートメーション化

画像:SELF株式会社より引用

株式会社東急百貨店はこのほど、同社が運営するオンラインショップにてSELF株式会社が手掛けるSAシステム「SELF LINK」の実証導入を決定したと明らかにしました。

同システムは、ネットショップに訪問した顧客などに対して人工知能を介した商品提案を行う、セールスオートメーション(SA)と呼ばれるシステムです。従来のSAはユーザーの購入履歴やオススメ商品などを紹介するに留まりましたが、「SELF LINK」では東急側が保有する商品ノウハウとAIによる学習能力を組み合わせ、【店舗の店員と同じような提案】を行う能力を実現。商品提案能力を向上させ、より高いユーザー体験の実現を目指す狙いが明かされました。

ノウハウとAIの融合でネットショップの弱点を克服

一般に、ネットショップは実店舗と比べ、ランニングコストや集客面で多くの優位を保っていますが、一方で接客や商品の【体験】部分について実店舗に劣ると言われています。

東急らはこの点について、SELF社のAIに東急が保有する接客ノウハウを組み合わせ、AIに実店舗の店員に近い能力を与えています。例えば、ネットショップで「父の日」ギフトのカテゴリーを選択すると、AIチャットボットが「いらっしゃいませ」と応対。売れ筋の人気商品などをまとめたリストを表示し、顧客に選択肢を提供します

また、商品を決めかねていると「よろしければ提案しましょうか?」と、実際の店舗にいる店員と同じように発言。「酒は飲むか?」など贈る相手の好みをやりとりした上で、「定番のお酒」や「お酒とともに好まれるおつまみや総菜」などを提案する姿が見て取れます。

なお、同社によると実証導入は2020年6月8日~2020年6月16日までです。

参照【実証導入】東急百貨店サイト、新サービス「SELF LINK」でwebセールスを自動化/SELF株式会社