日本航空ビルデング株式会社は2020年6月8日、同社が運営する羽田空港ターミナルにて新型コロナウイルス感染症の終息に向け提示された「新しい生活様式」に対応するため、空港内に消毒業務などを担う3種類のロボットを導入すると発表しました。
現在、新型コロナウイルス感染症による自粛生活は終息に向かいつつある状況ですが、厚労省などは自粛終了後の中長期的な施策として「新しい生活様式」を掲げています。同社は空の玄関口となる空港ターミナルにおいてロボットを導入することで、ソーシャルディスタンスの確保や感染症拡大の対策を進めるものと見られます。
移動に案内、消毒まで!3台のロボット導入で業務自動化
今回日本航空ビルデングが導入を決定したロボットは、「WHILL自動運転システム」を搭載した車いすに、遠隔案内ロボット「MORK空港モデル」、消毒作業ロボット「CL02」の3種類です。
空港内は慢性的な混雑環境が生まれますが、移動面にハンデを抱える人たちにソーシャルディスタンスの確保が困難です。自動運転車いすは、こうしたハンディキャップを抱えた人へ「新しい生活様式」の参加機会を提供する効果が期待されます。また、遠隔案内ロボットの「MORK空港モデル」は、フライト経験が少なく構内を頻繁に異動する層を補助することで、混雑解消効果などが期待されます。
さらに、消毒作業ロボットの「CL02」は人の手を介さない自律移動する機能を有しているため、従業員を感染リスクから守りつつ、ホットスポットとなりやすい位置への的確な消毒効果が期待されます。
「WHILL自動運転システム」の導入時期は2020年6月8日とのこと。その他2種は既に実験導入などされていますが、今回の発表で正式導入が決定しました。
参照新しい生活様式への対応、3 種類のロボットを導入/日本航空ビルデング株式会社