Google系Wingがドローンで空中配送、人員削減&売り上げ2倍達成パートナーも

画像:Wingより

グーグルなどで知られるアルファベット社の物流スタートアップ企業「Wing」はこのほど、米国バージニア州でドローンを利用した配送サービスを実験的に導入していると明らかにしました。

ドローンを使用したエンドユーザー向けの物流システム自体は、以前から存在した構想です。同社はこれまで米国やフィンランドでデリバリー配送実験を進めており、現在は2週間で約1,000個の配送を担っています。

しかし最近、新型コロナウイルスの拡大に伴い、ドローンによる配送ニーズが高まっていると説明。特にコーヒーやトイレットペーパー、クッキーなどの生活必需品の配送を望む声が増えていると、ドローン配送の需要拡大を明かしています。

1.3キロまで配送可能!売上2倍を達成した店舗も

Wing社のドローンは、約1.3キロの荷物を時速100キロ程度で配送する能力を有しています。時速100キロは高速道路における自動車程度のスピードですが、ドローンは空輸という性質を持つため道路条件に左右されず、よりスピーディな配送が可能です。

また、Wing社のドローンは移動時こそ高度45メートル程度を飛行しますが、目的地付近に到着すると7メートル程度にまで接近し、配送用ボックスを投下するようプログラムされています。こうした安全性への配慮も、高い評価の裏付けと言えるでしょう。

同社は現在、地元食料品店とパートナーシップを提携し配送実験を進めていますが、お店からの評判も上々とのこと。例えば、地元ベーカリーを営むお店の店主はこれまで4人の従業員を雇っていましたが、ウイルス蔓延に伴いドローン配送を導入して以来、配送サービスによるニーズ向上から売上が2倍を達成。さらに従業員の削減による人件費圧縮に成功し、ど現在は自身を含め、2人体制で多くの利益を挙げていると明かしています。

参照グーグル系企業のドローン配送、米国の過疎地で活躍中/Yahoo!ニュース