掛川市がソフトバンクとICT協定、MaaSやスマートシティ構想で発展目指す

画像:掛川市より

大手通信会社のソフトバンクは2020年4月9日、静岡県掛川市とICT包括連携協定を提携したと公表しました。

ICTとは情報通信技術の略で、この場合はソフトバンクが持つ情報通信技術を掛川市の市民サービスや行政機関に導入することで、サービスの向上や地域の活性化につなげる取り組みを指しています。

同社らはICT技術を活かし、掛川市におけるスマートシティの実現を発表。働き方改革やキャッシュレス決済などICTが得意とする領域に加えて、市の自然環境や伝統工芸の保全などにも生かす考えを示しました。

MaaSによる事業の推進

今回の包括協定は、行政サービスの効率化や働き方改革など複数の内容が盛り込まれましたが、市民においてはMaaS(マース)の導入が、特に大きな影響となりそうなサービスです。

MaaSとはモビリティアズアサービスの略で、これまで個別にアクセスしていたモビリティサービスを、ひとつのサービスとして包括的に利用できるようにするというもの。

例えば、あるユーザーが目的地に向け移動するとき、従来は電車やバスなど各サービスに個別にアクセスしていましたが、MaaSは1つアプリでこれを管理し、移動に必要なリザーブやコストを一括で支払ってしまうというものが挙げられます。

掛川市は現在、「協働のまちづくり」を目標に行政展開を進めており、今回の協定ではICT技術の導入により、すべての人にとって優しい社会を築くとの立場を示しています。

参照掛川市で次世代スマートモビリティを導入 ソフトバンクと連携/Yahoo!ニュース