川口市とSBドライブ社が自動運転バスの実証実験開始

画像:川口市で自動運転バスの実証実験を実施/SBドライブ株式会社

埼玉県川口市とソフトバンクの合弁会社「SBドライブ株式会社」は2020年2月25日より3日間、自動運転バスの実証実験をスタートする方針です。

実験は川口市内の複合施設「SKIPシティ」~鳩ヶ谷駅前の広場の約3,4km区間をバス型の自動運転車両が走行するというもの。運行プラットフォーム「ディスパッチャー」による遠隔管理のもと、災害発生時の緊急対応システム「移動体向け地震予測システム」や、押しボタン式信号機と車両の連携に関する検証など、自動運転の実用化に向けた検証を実施する方針です。

主要3項目を検証か

今回の実験で特に注目されるのは、災害対応や情報共有に期待が寄せられる、下記3つの検証項目です。

1つ目の地震発生時の緊急停車システムは、実験車両に搭載される三菱スペースソフトウェア社の「移動体向け地震予測システム」と運航プラットフォーム「ディスパッチャー」との連携で、地震発生時に車両を緊急停車するというもの。

2つ目は、人工衛星「みちびき」からの情報を、三菱スペースソフトウェア社の「リアルタイム危険度通知システム」と照合し、災害発生時に車両内のタブレットで災害情報を表示するという実験です。

また、3つ目は押しボタン式信号機と自動運転車両の連携により、人間と同じく、緩やかな動作で横断歩道前の停車を行うというもの。いずれも自動運転車両技術の完成に不可欠と見られています。

参照川口市で自動運転バスの実証実験を実施/SBドライブ株式会社