ISIDが自律移動ロボットで緑動かす、植栽展示会「CONNECT」で実証実験

画像:植栽展示会「CONNECT」/株式会社グリーンディスプレイより

電通とGE(米:ゼネラルエレクトロニクス)の合弁企業「株式会社電通国際情報サービス(ISID)」は2020年2月17日、同社のオープンイノベーションラボ(イノラボ)が手掛ける高性能技術を搭載した自律移動ロボットの実証実験を、東京・新木場開催の植栽展示会「CONNECT」にて実施すると発表しました。

「CONNECT」は、株式会社グリーンディスプレイによる都市型植栽展示会です。「つながる」をテーマにしたさまざまコンテンツ展開が期待されるなか、イノラボは自律移動ロボットを駆使して、動く植栽を表現。

本来静的存在である家具や植物に対して、動的な存在である自律移動型サービスロボットを合わせることで、セミナーエリアと展示エリアを自然な形で区切りユーザー動線を制御するなどの実験を進める方針です。

イノラボ開発のロボットアプリケーション

実験用のロボットには、イノラボが開発したロボット用のアプリケーションが搭載されます。

イノラボによると、同アプリはロボットが人間の肉眼では見えない赤外光による不可視マーカーを設置して、これをカメラが読み取ることによって現在地を特定。移動中はタイヤの回転数を測定して、移動距離を把握することで、さらに高精度な自己位置推定を行う能力を持っています。

イノラボによると、今回の実験は同技術の試験運用も含まれ、人が行き交う会場内で正確な移動や停止が可能かを測定するほか、前述の植栽と組み合わせた運用で、期待する自然なユーザー動線の確保やユーザーに与える印象を検証する目的が含まれているとしています。

参照ISID、自律移動ロボットを用いた「動く植栽」の公開実証実験を東京・新木場で実施/株式会社電通国際情報サービス(ISID)