画像:Matrice 600 Pro/DJIより
三重県や受託事業者などで構成される共同事業体「みえ空の移動革命社会実装共同事業体」は2019年12月17日、空飛ぶクルマを目標にした大型ドローンによる実証実験を、三重県南伊勢町の一里塚公園で実施したと明らかにしました。
同県は豊富な観光資源を持ちながら、十分なインフラを持たずに伸び悩んでいる地域の1つ。高齢化の進行に伴い、新たな交通アプローチも必要とする声もあります。そこで県は2019年11月の熊野市内にはじまり、年度内に3市町での実験を行う計画です。空飛ぶクルマを目指して、現状のドローンが抱える課題を抽出する狙いがあります。
航空会社テララボの大型ドローン
実験は共同事業体に参画する、株式会社テラ・ラボのDJI製大型ドローン「Matrice 600 Pro」を使用して実施しました。
Matrice 600 Proは、本体重量9.5kg・最大ペイロード6kgとかなりのパワーを持つプロフェッショナル向けドローンです。同日は上空150メートルの位置から、約3キロ離れた離島を目指すオート飛行をスタート。着地位置の誤差などを調査する実験を進めました。
事業体関係者は実験を通じて、今後はより長距離の自動航行を目指すなどコメント。最終目標の産業利用へ実用化に向けて、テストを繰り返すと明らかにしました。
参照:「空飛ぶクルマ」実現へ実験 南伊勢町で共同事業体 ドローン使い自動飛行 三重/Yahoo!ニュース