画像:NTT持株会社ニュースリリースより
トヨタ自動車とNTTグループは2019年12月5日、自車が認識した道路上に存在する障害物をわず数秒で周辺の車両に伝達するシステムを、2020年度内に実用化する方針を明らかにしました。
両社は2017年よりインターネットによる情報通信技術を取り入れたコネクテッドカーに関する共同研究開発を進めており、今回の発表はその中間報告としてされるもの。同技術の実用化すれば、自動運転車のより安全な走行に繋がるだけでなく、高速道路の逆相など異常な現象への対応力も向上すると見られています。
通知スピードの高速化を目指す
トヨタ自動車とNTTグループは、これまでもコネクテッドカーの通信システムの研究を継続しています。路上障害物の検出に関する研究は現在進行形で進んでおり、記事発表時点では約15秒程度で周辺車両への通知が可能とのこと。
両社は今後、この通知スピードの高速化を目指しています。具体的な目標としては実用化レベルの境目と言われる7秒以内での通信を実現する方針。現時点と比較して2倍以上の高速化が必要となりますが、2020年度中の実現を目指すと説明しています。
参照トヨタとNTT、「コネクティッドカー」向けICT基盤の研究開発に関する協業に合意/トヨタ自動車株式会社

