会津大学が搬送用ロボットの実証実験計画を発表

福島県若松市に位置する会津大学が2019年11月26日より、自律走行機能を搭載している搬送用ロボットを活用した物流運搬の実証実験をスタートすると明らかにしました。

実験はレーザーを使って周囲の環境を地図化し、内部処理で障害物を回避するという高度な機能を持つ2台のロボットを、情報通信技術を駆使して制御する方式。

たとえば、データ通信を通じてロボットに指示すると、ロボットが自動で荷物置き場まで移動して目的地へ運搬するなどを実験。物流業界倉庫内におけるピッキング作業や商業施設の商品運搬などを想定して、実用化への実験を進めているとのことです。

IT企業と共同して実験

会津大学の実験は、東京のIT企業「TIS」や県内のIT企業「日本アドシス」などと共同して実施しているものです。

具体的には、搬送ロボットのプログラムは会津大学の学生が設計し、TISがデータ通信技術を研究開発、日本アドシスが実際にロボットを運用するというもの。ロボットの実証実験は全国各地で進んでいますが、情報通信技術を駆使した実験は全国でも珍しいため、それぞれの強みを活かして、より効果的な成果を狙う考えです。

なお、実験は2019年11月28日まで開催され、一般来場者も受け付けるとのこと。問い合わせは会津大復興支援センターで受け付けるとしています。

参照荷物搬送ロボット実験 会津大とIT企業、データ通信で自律走行/Yahoo!ニュース