画像:PRODRONEより
愛知県は2019年10月28日、ドローンを使い南知多町の離島に向けて医療物資を配送する実験を実施しました。この実験は愛知県が2019年度よりスタートしたプロジェクトの一環として実施されたもので、ドローンを実社会に活用する目的から行うものです。
この日は本土より3.5キロほど離れた離島が災害に遭い通常運送が難しい場合を想定し、物資を積んだドローンを飛ばしました。
参照日本初、シングルローター型ドローンによる長距離物流実証実験を開始~志摩市、蒲郡市、御前崎市、PRODRONE 、KDDIで協定を締結~/PRODRONE
1.5メートルの大型ドローンが物資配送
ドローンと聞くと、20cm~30㎝前後の小型機械をイメージする方も多いでしょう。トイドローンなど、安価な家庭向けドローンがこのカテゴリーに分類されるからです。
しかし今回の実験で使用されたドローンは、全長1.5メートルほどのかなり大型の機種です。薬剤などの物資を積みながら、海上50メートルを15分以上飛行し続ける能力を持っています。実際、今回の実験でも積み荷を傷つけることなく、安定的に運搬する成果に漕ぎ着けました。自治体担当者によると、今後はAEDや日用品の運搬などにも活用する予定とのことです。
住民の理解が必要
愛知県は今後の課題の一つとして、「地域住民の理解」が必要と述べています。
ドローン配送を実施するにあたっては、土地の権利関係がハードルです。海上を飛行するぶんは問題ないとしても、他人の私有地を飛び越える場合など第三者の許可が必要になることもあり、実用化の障害になっています。
参照ドローン使い緊急医療物資を離島に 愛知県が実験/Yahoo!ニュース