相対速度100キロの回避に成功、自動衝突回避システム技術の確立へ

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と大手自動車会社のSUBARUは2019年7月25日、ドローンの衝突回避試験において、相対速度100キロ環境下での自動回避に成功したと明らかにしました。

ドローンと有人飛行物体の衝突は、以前から懸念されているトラブル。これまで速度100キロでの回避に成功した例はありませんでしたが、今回の実験成功により、世界ではじめての記録になったとしています。

自動衝突回避システムの確立

相対速度とは、ある物体から見た他の物体の運動速度を意味してます。今回の実験は正反対の位置から時速40キロのドローンと時速60キロのヘリコプターを接近させたもの。ドローンの視点から見ると時速100キロに相当するため、このような表記となりました。

NEDOによると、ドローンにはカメラやレーダーなどが搭載され、衝突回避センサーで物体を識別するもの。本体はセンサーから得た情報をベースに回避経路を生成し、自動で物体を避けるに軌道を変えるとしています。今回の衝突回避システムは、今後のドローン産業発展に、大きく寄与するものと期待が寄せられています。

参照相対速度100キロ「衝突回避」世界初成功 南相馬ドローン試験/Yahoo!ニュース