NTTドコモ、マリンスポーツの4K配信に成功!ドローン搭載カメラなどを使用

NTTドコモは2018年5月10日~15日の間に行われた「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀大会」にて、ドローン搭載カメラなどを使用して、海上環境下での4K画像のリアルタイム通信の実験に成功しました。

同社によると、第5世代移動通信方式(通称:5G)を使用して可能にしたとのこと。マリンスポーツと4K映像の相性度は高く、観客は地上の離れた位置にいながら、リアリティの高い映像を楽しむことができます。

ドローンなどのカメラ映像を高速伝達

同社の発表によると、今回の実験では船舶上に設置したカメラの他に、ドローンに搭載したカメラを使用して撮影を行ったとのこと。

ただし、これら複数のカメラが撮影した画像を集約して4K画像として伝達するためには、上り80Mbpsもの高速通信が必要です。従来のLTE通信、つまり4G通信では到底不可能であるため、今回最大1.1Gbpを記録した5G通信を用いて実験が行われました。

カギを握るビームフォーミング技術

5G通信は高速通信技術ではありますが、周波数が4Gと比べて格段に高いため、長距離伝送には向かず、揺れの激しい海上では困難が伴うのではと考えられてきました。

ところが、今回NTTドコモは2段階のビームサーチを用いた高精度の3Dビーム追従技術を活用。海上環境下でも安定的な高速通信を可能にしたとのこと。

今後技術の進展に伴い、「地上の観客席から遠く臨場感に欠ける」というマリンスポーツの世界観がまるで違ったものになるかもしれません。

参照ドコモ、海上での5Gを利用した4K映像伝送に成功/Yahoo!ニュース