大手建設企業「鹿島建設」は2018年5月9日、水上での探索活動を可能にした新型ドローン「SWANS(System of Water and Aerial Nearshore Survey)」を開発したことを明らかにしました。
同社によると、スワンズと呼ばれるこのドローンは今後水質調査などに用いられる予定とのこと。従来はダイバーが担っていた目視確認や写真撮影においても、はるかに低コストかつ安全な運用が可能になります。
防水機能を持つ水上活動ドローン
スワンズは防水機能を持ち、水上での活動を可能にしたドローンです。
目的地までは他のドローンと同様に飛行して移動を行いますが、目的地点に到着するとそのまま着水。水上に浮かび調査活動を開始するようです。
スワンズには高性能な4Kカメラがセンサーが搭載されており、高画質の水中撮影に加えて、水深や水温の計測も可能。飛行する様子も非常に滑らかであり、非常に高性能な様子が伺えます。
サンゴ礁調査で実証実験
鹿島建設によると、スワンズの実証実験は2017年秋ごろより、沖縄県で行われているとのことです。
沖縄県は生物多様性の維持等のため、サンゴ礁再生及び環境保全活動に注力していますが、スワンズにとってこれらの調査はまさに得意分野。珊瑚の分布状況やコーラルネットによる再生常況のモニタリングを実施したと説明しています。
参照業界初、水面浮体型ドローンでサンゴ礁のモニタリング/鹿島建設