広島県庄原市の森林組合「東城町森林組合」は2018年に入り、ドローンを使った森林整備事業の実験を開始しています。
実験の内容は、測量用レーザーを搭載したドローンを飛行させ、上空から詳細な地形を把握するというもの。森林や山間部での測量探索は、小回りが利き低空飛行が可能なドローンとの相性が良く、様々な方面で研究が進んでいる事業です。
秒間40万回のレーザー照射
実験で使用されたドローンは、1秒当たり40万回のレーザー照射を行いデータを送信。解析したデータを元に緻密で精巧な地形図を作成するというものです。
また、実際の実験ではそれぞれ別の役割を持つ2台のドローンを駆使。航空写真撮影とレーザー照射によるデータ収集を行い、わずか1日で対象地域の半分のデータを得られたと報告しています。
10日間の作業を1日に短縮!
今回の実験は高齢化により維持管理が難しいとされる、小串地区の約110haの森林。広島市の企業に委託を行い、ドローンによる調査を進めました。
なお、関係者によると得られた成果は、従来10日かかっていた作業を1日に短縮するほどの効率性とのこと。正確かつきめ細かなデータ収集を可能にする、ドローンの活躍に期待が寄せられています。
参照ドローン使い森林整備の実証試験 庄原の組合が開始、効率作業探る/山陽新聞digital