大和ハウスが「ロボットスーツ」の導入を決定、従業員の作業負荷軽減を目指す

画像:サイバーダイン社より

大手ハウスメーカー関連企業の「大和ハウス工業」は、作業にかかる従業員の負荷を減らすために、「ロボットスーツ」の導入を決定しました。

「ロボットスーツ」とは、装着することで人間が行う力作業を支援して、腰への負荷を軽減するというもの。高齢化社会や人手不足問題に対するアプローチとしても有望視されている存在です。

ロボットスーツの実力

ロボットスーツは、茨城県つくば市に所在する「サイバーダイン社」の製品です。重さは3キロ程度と軽量ながらも、腰に装着することで作業時の負荷を約4割程度も軽減できる優れもの。

既に奈良工場では、5キロ程度の部材を箱に入れるなどの作業にて実用化を果たしており、今後の活躍が期待されています。

機械との連携が必須の社会へ

以前から叫ばれていることですが、少子高齢化問題は今後日本社会を更に圧迫するであろう問題です。2060年時には、65才以上が全人口の約40パーセントを超えるという説もあり、労働力の低下を補う存在として、ロボットや人工知能は欠かせないと見られています。

ロボットスーツは現在のところ、現場から「充電時間が長い」、「単一作業にしか向かない」など批判的な意見も見られます。

しかしながら、ロボットスーツは今後も技術革新を繰り返すことは疑いようがありません。いずれ、より実用性の高い製品が登場する姿は、容易に想像できる事態です。

〈参照〉
大和ハウス工業株式会社が、「HAL®腰タイプ 作業支援用」を全工場に30台導入/サイバーダイン
ロボットスーツ「HAL®腰タイプ作業支援用」を全工場に導入/大和ハウス株式会社