中国南部に位置する深圳にて、ドローンを使った密輸事件が発生。新たな密輸の手口として、大きな衝撃が走りました。
中国メディアによると、事件の舞台になったのは「深圳-香港」ルートの深圳側に位置するマンションの1室。犯行グループはスマートフォンを中国本土に密輸する目的で、ドローンを使ったものと見られています。
事件の手口は?
犯行グループを摘発した深圳税関当局によると、犯人らは2018年3月31日までに、香港との境界付近に位置する深圳側のマンション25階の1室と、香港側に位置する小屋との間を、「ドローンを使用して」ワイヤーで連結。
深圳側のマンションに設置されたウインチを利用して、ワイヤー伝いで大量のスマートフォンを密輸。関税を免れていたと説明しています。
こうしたスマートフォンは中国本土で格安スマホとして流通し、かなりの需要が見込まれる商品。犯行グループらは約5億元(約85億円相当)の利益を手にしたと考えられています。
ドローンの犯罪遂行能力
ドローンには非常に高性能なものも多く、犯罪行為すら容易にする実力を秘めています。
今回の事件で摘発された密輸品は「スマートフォン」ですが、仮にこれを「麻薬」や「重火器」に置き換えて考えた場合、多くの方が恐怖を覚えるのではないでしょうか。
また、今回は「関税回避」が目的でしたが、これが「テロ」や「戦争」を目的である場合、より深刻な被害を及ぼしかねません。ドローンを扱う倫理上の問題は、今後更に強く求められることになるでしょう。
〈参照〉ドローン使って85億円分のスマホ密輸 香港から中国へ/Yahoo!ニュース

