フランス|AIの軍事利用を推進、2030年の普及化を目指す

ドローンの軍事活用が、世界各国で進んでいます。フランスのパルリ国務大臣は、2018年3月に入り、「Man-Machine-Teaming(MMT)」と呼ばれるプロジェクトを発表。

MMTはドローンや人工知能・自動運転などの先進技術を活用して、次世代コックピットなどを開発しようと目論むプロジェクト。既に多くの企業が参入を表明しており、研究開発に期待が寄せられています。

2030年には普及化を目指す

今回発表されたMMTは、飛行機の自動運転やコックピットのインターフェースなど軍事用途を含めた合計4領域において、人工知能の導入を目指すというもの。

現段階では未知数ながらも、政府発表では2025年ごろにはプロジェクトを実戦導入できる水準に引き上げた上で、2030年には軍事現場での普及化を行う考えを示しています。

現在の軍事任務の多くは、人間よりロボットに適正があると考えられており、ドローンや人工知能の活躍の場は少なくないでしょう。

キラーロボットへの転身を抑止

人工知能や自動運転技術の軍事利用は、人の手を離れたAIが人間を殺戮する「キラーロボット」に影響を及ぼす可能性が指摘されています。

フランス側はキラーロボットについて、「必ず人間の手を介在する仕組み」を導入することで防止することができるとの考えを示しており、キラーロボットの導入を否定する方針を明らかにしました。

〈参照〉フランス、AIの軍事活用の研究機構「国防イノベーション庁」設立へ/Yahoo!ニュース