画像:EAMS LABより
2018年3月16日、ドローン開発会社の「イームズラボ」は、ドローンを利用した医薬品の運搬業務などの実証実験を実施しました。
浜松市や浜松医科大学と共同で行われた今回のプロジェクトは、2018年度で既に3回目。同社は2018年の夏ごろには実用化に達すると見なしており、実験が順調に進んでいる様子が伺い知れます。
電動リールを使って正確に積み下ろし
今回行われた実験は、ドローン用の電動リール「テザー」を使った医薬品の運搬ミッション。テザーは飛行状態での積み下ろしを可能にするため、空輸においては欠かせないツールの1つです。
デリケートな運用が求められる医薬品の運搬には、空輸による衝撃やダメージは禁物。小型無人機であるドローンにおいて、求められる基準を満たすことは困難が伴います。
同社は「テザーの使用を定着し、安全性と制度を高める」考えを示しており、より精度の高い医療関連物資の運搬を目指しています。
市担当者「非常に性能が高い」
実験の進捗について、当事者であるイームズラボおよび医科大学関係者からは、「技術的水準」に手ごたえを感じ、「法整備」に対する期待の声もあがっています。
また、国土交通省が2018年の夏ごろを目途に、「山間部での目視外飛行の容認」考えを示していることもあり、ドローンの活躍の場は今後更に広がるでしょう。
同地域は山間部が多く、河川の氾濫や山崩れによる交通網の寸断も懸念事項。ドローンに対する期待値は、相対的に高いものがあります。
〈参照〉
医薬ドローン運搬、実用化に見通し 浜松市、浜医大など実験/Yahoo!ニュース