2018年3月より開催中の「ジュネーブモーターショー 2018」にて、半導体メーカーの「NVIDIA」は、自動車メーカー「アウディ」の新型車両A6セダンの運転システムに、同社のAIが採用されたことを発表しました。
発表された「トラフィックジャムパイロット」システムは、自動運転レベル3を実現。時速60キロ以下など複数の制約による限定的な状況ではあるものの、AIによる自動運転を可能にする素晴らしい技術です。
レベル2とレベル3の違いって?
自動運転は技術的段階として上限5レベルまで設定されていますが、自動運転という意味では、今回の「レベル3」に到達してようやく足を踏み入れたと言えるでしょう。
既に導入が進んでいる「レベル2」は、走行中は原則としてドライバーが車を継続的に監視しなくてはなりません。
ところが、今回のA6に搭載された「レベル3」技術は、ドライバーがAIボタンをプッシュした後は、AIに運転を任せきり。ハンドルやアクセルから手を離し、運転以外の行為に時間を使うことができます。
カメラでドライバーをチェック!
今回発表されたA6では、自動運転中はカメラがドライバーの状態を常にチェックします。目や頭の動きを注視して、長時間目を閉じている場合などは、アナウンスで注意するとのこと。
更にドライバーの操作を必要とする場面では、AI側からドライバーに運転の交代を通知。事故の発生を抑止する機能を備えています。
ちなみに、ドライバーが通知に気が付かなかったり無視し続けると、AIは車両を停車して、安全確保に努めるそうです。
〈参照〉
アウディ A6 新型、レベル3の自動運転が可能に…エヌビディアのAIコンピュータ採用/Yahoo!ニュース