2018年2月8日、埼玉県が病院受診に関するアドバイスを行うAIの開発を進めることを、読売新聞が報じました。同紙によると、開発が予定されるAIは「緊急受診」が必要かを判断するものとのこと。
日本の医療は、増加する救急車両出動や救急医療相談など、緊急受診に関する問題が山積み。問題解決に一石を投じることになるのではないかと、期待が寄せられています。
「一問一答」のLINEスタイル
今回埼玉県により開発が予定されているAIシステムは、「一問一答」形式で対話を行うアプリケーション。ユーザーは大手通信アプリの「LINE(ライン)」のような感覚でAIに話しかけることができると言われています。
同様の試みは県レベルでの導入例がなく、都道府県では初の取り組み。2018年中に応答プログラムを完成させ、2019年度より導入を目指すとのことです。
背景には救急対応の困難さが
埼玉県がこのようなAI開発に着手する直接的な原因は、言うまでもなく「緊急医療対応」にあります。
同県は救急電話相談用の回線を設けているものの、午後7~11時などの混雑時間帯では繋がらないことも多く、相談にあたって不便が生じていました。
また、こうした流れが、昨今問題になっている「不要不急な救急車両の搬送要請」へと繋がり、今回の開発に至ったものと見られています。
〈参照〉
受診必要?AIがアドバイス…埼玉県が開発へ/Yahoo!ニュース