スペースX「自動車」を宇宙に打ち上げ。イーロン・マスク氏の野望。

画像:スペースX HPより

ニューヨークに所在する米国宇宙開発企業「スペースX」が、新型ロケット「ファルコンヘビー」の打ち上げを行うことを発表しました。

同社によると、今回の発射目的は「自動車を宇宙へと打ち上げる」こと。同社及び創業者であるイーロン・マスク氏によると、2018年2月6日までに実施する予定とのことです。

ロードスターは宇宙の星となれるか

冒頭にて取りあげた通り、今回の企画はテスラのスポーツカーである「ロードスター」を宇宙へと飛ばすこと。スペースXの創始者であるイーロン・マスク氏は、テスラ社のCEOでもあり、自身と会社の宣伝効果を狙っているものと見られます。

発射に使われる「ファルコンヘビー」は、世界最大級のパワー誇るロケット。将来的には有人火星探索にも利用されると見られています。スポーツカーは相当な重量を持つ「積荷」であるものの、ファルコンヘビーの出力なら不可能ではないと言えそうです。

失敗すれば大惨事との指摘も

今回の企画について、当事者であるイーロン・マスク氏は「ロードスターが果てしない宇宙を漂う様子を想像する」と楽し気な発言を行う一方、過去「ファルコンヘビーは27もの起動エンジンを同時に点火する。リスクも大きい。」と懸念も表明しています。

2013年に予定されていた打ち上げ企画を延期したこともあり、大きなリスクを内包する点は否めません。仮に最悪のケースとして爆発事故が起きた場合、ファルコンヘビーはもちろん、発射台にも深刻な被害が生じる可能性が指摘されています。

<参照>スペースXの世界最強ロケット、2月に打ち上げ/CNN.co.jp