画像:レスポンスより
米国デトロイトで開催中の「デトロイトモーターショー2018」(~2018年1月28日)にて、米国GM(ゼネラル・モーターズ)は、自動運転車向けのプラットフォーム「SURUS」の展示を公表。大きな話題を呼んでいます。
同社は2019年までに「運転席の無い」自動運転車両の公道走行を行う予定を示しており、自動運転分野に注力している自動車メーカーの1社です。
「SURUS」とは?
今回話題の的となっている「SURUS」は、水素燃料電池型のプラットフォーム。極めて静かな動作音と優れたオフロード走行能力を有していることから、商業用途のみならず軍事用ととしても需要が見込まれている製品です。
GMは「SURUS」に自動運転技術を盛り込むことで、運送用先導車両など様々なシーンでの活用可能性を想定。開発を加速させる考えを示しています。
軍事用途に高い可能性
「SURUS」は商業・軍事のどちらにも活用することができますが、特に軍事用に高い潜在能力を有した製品だと言えるでしょう。
と言うのも、水素燃料電池は先ほど触れた静音性やオフロード能力に加えて、短い時間で高い出力を確保できることや、通常の電気自動車と比較して短い時間でのチャージが可能であることなど、軍事用途として魅力的な価値を有しています。
「SURUS」のこうした長所を活かせば、自動運転を利用した兵器開発も不可能ではありません。予測不可能な場所からの奇襲攻撃や、静穏性を活かしたステルス要素など、様々な可能性を秘めています。
<参照>燃料電池の自動運転車向け、GMがプラットフォームを公開…デトロイトモーターショー2018/レスポンス