日本電産、初の自社専用自動車テストコース新設へ

画像:日本電産HPより

日刊工業新聞社は、モーター機器を中心として多くの産業用品の開発を手掛ける「日本電産」が、2020年を目途に自動運転用の大規模テストコースを設営するとの報道を行いました。

同社が得意とする車載用品の開発を加速することで、電気自動車(EV車)や自動運転車に求められるモーターや制御機器、センサーなどの開発を拡大する目論見です。

日本電産初の自社コース新設

日本電産は非常に大きな規模と高い技術力を持つ企業であるものの、これまで自社専用コースを保有しておらず、テストや実験は外部設備を借りて行っていました。

ところが、日立製作所や三菱電機などが相次いで自社コースを保有するなど、技術開発の競争が激化する昨今において、現状では不十分と認識したのでしょうか。

同社の社長兼会長である永守重信氏は「自社で持たないといけない」との考えを表明。2020年より早い段階でコースの完成を行う考えを示しました。

PHV車やEV車用の駆動用モーターを量産

日本電産は既に、2019年中にPHV車やEV車に対応した駆動用モーターの量産を予定する計画を打ち出しています。

世界各国が既存の車からEV車へと政策をシフトするなか、企業としての対応力が問われている状態です。今回のテストコースを契機に、この傾向は国内外で更に強まるものと見られています。

<参照>日本電産、国内に自動車テストコース新設へ/ニュースイッチ