NTT関係会社の「NTT-ATシステムズ」と、河内を拠点にしたドローン関連会社「アイ・ロボティクス」は、ドローンの「耳」となる音声検知マイクを搭載する方針を打ち出しました。
この研究計画が実現すれば、ドローンは文字通り「耳」を得ることに。両社は災害救助用ドローンに搭載することで、救助率の向上を目指す考えです。
騒音下でも正確に音声を聞き分ける
今回の技術試験は「アイ・ロボティクス」が所有する、茨木健河内町内のドローン研究所「ドローンフィールドKAWACHI」で実施する予定。山肌から50m~100m程度の高度を維持しつつ、搭載したマイクの性能をテストするとのことです。
言うまでも無く、ドローンは飛行中に自身のプロペラ音や周辺環境音に晒されています。今回の実験ではそれらの騒音をいかに聞き分け、正確に救助の音声を認識できるかがポイント。NTTが開発した音声技術「インテリジェントマイク」の性能が実験成功のカギを握っていると言えるでしょう。
災害発生時の初動対応が効率化
こうしたドローンの高性能化は、災害発生時の初動対応に影響を及ぼします。従来の空撮では救助が困難であった事例も、今回の音声識別能力が実用化すれば対応可能となるかもしれません。
2017年3月には、内閣府も災害支援指針にドローンの導入を方針を発表。今回の技術が完成した暁には、各自治体に提案を進める考えを示しています。
〈参照〉
被災者救うドローンの「耳」NTT系などが音声検知研究/Yahoo!ニュース

