12月10日、韓国国防部の関係者は、北朝鮮のサイバー攻撃が日々激化していることを発表。韓国側もこれに対応するための新たなセキュリティー体制として「AIを使ったサイバーセキュリティ」の導入方針を打ち出しました。
同国国防部には来年度予算として約397億ウォンが割り当てられていましたが、対北情勢の悪化に伴い、AIを活用したリスク分析システムの構築予算として、87億ウォンの緊急予算の編成も決まっています。
AIを利用した24時間監視システム
同国は現在サイバー司令部に所属する各スタッフが目視確認で異常体制をチェックしているものの、監視対象となる機密情報があまりにも多く、手が足りていないのが実情。
ここに同国国防部が目指すAIによる防護システムが加われば、各機密情報を24時間体制で保護できると期待が寄せられています。
現状の対北情勢や将来に渡る複数の懸念を考慮するならば、非常に有用な防護システムだと言えるでしょう。
北朝鮮によるサイバー攻撃は日本も他人事ではない
今回は韓国の国防に関する情報でしたが、北朝鮮によるサイバー攻撃は日本国や国内企業にとっても決して他人事とは言えない事案です。
「完璧に防ぐ方法は存在しない」と呼ばれるサイバー攻撃だからこそ、人知を超えた存在である「AI」に寄せられる期待は相対的に大きくなります。セキュリティ分野におけるAI技術の発展は、今後も注目が集まりそうです。
<参照>韓国軍、北朝鮮のサイバー攻撃対策にAIを導入/朝鮮日報日本語版