画像:CNET Japanより
何かと世間を騒がせているUber Technologiesが、米国特許商標庁に自動運転中の乗り物酔いを防ぐ特許案を、米国特許商標庁へ出願していたことが明らかになりました。
同庁の発表によると該当技術の出願日は2017年7月17日。
自動運転は技術レベルが進むごとに人間が運転に集中する必要がなくなるため、こうした乗り物酔い対策が必要とされる日も、案外近いのかもしれません。
視覚と感覚情報の不一致が及ぼす「乗り物酔い」
そもそも乗り物酔いは、走行中に目から取り入れる視覚的情報と、走行時の揺れから来る感覚的情報の不一致により生じると言われています。
そのため、同社は自動運転車が車載センサーを駆使してドライバーらに適切な刺激を送信し、乗り物酔いを効果的に防ぐというメカニズムを考案しました。
しかも、今回の技術は無闇にヒトに刺激を与えるのではなく、センサーが捉えた走行車両の加速や減速、方向転換などの情報を分析し、AIが適切な刺激を選択するとのこと。乗り物に酔いやすい方にとっては、とても嬉しいシステムです。
レベル5自動運転で真価を発揮か
冒頭にて触れた通り、自動運転はそのレベルが上がるにつれて、ヒトは運転操作から解放され、車内の時間を自由に使うことが可能となります。下を向いてPCやスマートデバイスを操作していると、当然乗り物酔いになる方も増加するでしょう。
そのような観点から見ると、今回の技術発表は人が完全に運転操作から切り離される「レベル5」でこそ、真価を発揮すると言われています。
ただし、自動運転が加える刺激が、本当に乗り物酔いを防止できるのかという医学的な部分については、今回の発表では明らかにされていないとのことです。
<参照>
Uber、レベル5自動運転車で起きやすい乗り物酔いを防ぐ技術–公開特許に/CNET Japan