茨城県常陸太田市で自動運転の実証実験が開始

画像:毎日新聞より

11月18日、茨城県常陸太田市下河合町の道の駅「ひたちおおた」にて自動運転サービスの実証実験が開始しました。高齢化が進む中山間地域のインフラ交通の活性化を目的としており、ヒトの移動だけでなく農作物など「モノ」の移動も加速させる目論見です。

実験開始式には同市の市長及び国土交通相が参加。
「地域の農家の生産性向上、高齢者の外出支援になる新システムを構築してほしい」と自動運転に対する所信を述べ、自動運転を求める地域の声を代弁しました。

道の駅を発着点に実験を開始

今回の実験は、道の駅「ひたちおおた」を拠点に全5カ所の停留所を区間ごとに走行する計画です。運転車両は時速10キロと比較的低速で走行し、約30分で運行を完了するとのこと。

同車は7人乗りのカート型車両であり、前方にヒトやモノなどの障害物を認識し、AIが対処する仕様。今回の実験では専用道路を完全自立走行し、残りの公道区間は緊急時に対応できるようにドライバーが搭乗して実験が行われました。

地域住民がモニターとなって参加

国土交通省及び茨木県の発表によると、実験は「1日6便/11月25日まで」行う予定とのことです。地域住民がモニターとなって参加することで、自動運転に対する理解や親近感を得る目的も含まれていると見られています。

地域住民の中には高齢により免許を返納した方も多く、自動運転が持つ利便性に期待を寄せているようです。

なお、自動運転の実証実験は数多く行われていますが、ビジネスモデルの検証を兼ねて行われるのは今回が初とのことです。

<参照>
道の駅「ひたちおおた」において自動運転サービス実証実験をスタート/常陸太田市

<自動運転>実証実験 中山間地域の移動手段確保/毎日新聞