画像:ITmedia NEWSより
11月13日、長野県伊那市でドローンによる空中配送の実証実験が行われましたが、飛行中の問題が発生したため緊急着水。あえなく失敗となりました。
今回の実験は山間部や離島など、物流が不便なエリアに対する新たなアプローチを模索する画期的な試み。東京大学や日本郵便、NTTドコモなどが連携して実施された実験です。
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原因は飛行制御機能か
今回の実証実験は事前のリハーサルで成功を納めていたこともあり、かなりの期待が寄せられていました。ところが、本番での飛行は開始後約5分で異常が検出され、ドローンが自動で飛行の中断を決定。パラシュートを用いて緊急着水する形となりました。
主催側は墜落の原因を、飛行制御機能が異常なデータを検知したことにあると見ており、問題解決を究明する姿勢を発表。問題解決に尽力して再挑戦する構えです。
来年3月頃に再チャレンジを予定
今回の実証実験は失敗しましたが、主催側は来年3月に再チャレンジを行う予定を発表しています。
また、伊那市の白鳥孝市長も今回の件について「実験場所は高齢化、少子化で日本の縮図のような所。中山間地域で移動や買い物が難しく、大変期待している」と応援する構えを表明。
成功すれば郵便局から2.4kmほど離れた道の駅を、直線的な経路で結ぶことができるため、新たな物流網としての活躍に期待が寄せられています。
<参照>
伊那市でドローンを使った配送実験・不時着で来春に延期/SBC信越放送
ドローンで郵便局に荷物=長野で配送実験、東大など―本番トラブル、来春再挑戦/時事通信

