IoTの進展に伴い、三井純友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険が、新たな自動車保険サービスの提供を発表しました。自動運転による交通事故に対する保険特約を提供すると言うのです。
保障対象に「サイバー攻撃や不正アクセスによる被害」も含めるなど、様々な面で時代の先を行く保証内容。両社は来るべき自動運転時代に備えて、ユーザーの安心感を勝ち取る狙いです。
自動運転による事故は誰の責任なのか
自動運転による事故で最も難しい部分は「責任の帰属」です。従来は「ドライバー対歩行者」のように加害者と被害者の立場が明確でした。
しかし、自動運転の場合は加害者が「ドライバー及びメーカー、あるいは技術開発社」など複数のケースが考えられます。
いくら保障内容が良くても、実際に保険金が支払われるまでに莫大な時間がかかりそうですよね。
責任帰属が確定する前に保険金を支払い
ところが、今回両社が提供する自動車保険では「契約者の責任関係が不明」のままでも保険金を支払う旨を特約に記載。利便性を大幅に拡充する形となっています。
現段階ではこの保険サービスがどれほどの需要を生み出すか不明ですが、自動運転の社会的受容を促す画期的な試みであることは間違いありません。
参考:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171108-00000111-mai-bus_all