11月7日、全国的に技術実験が行われている自動運転について、また新たな実証実験が行われるニュースが飛び込みました。今回は神戸市北区の住宅街「筑紫が丘エリア」が舞台となり、同地域の公道で走行試験を行うとのことです。
なお、実験期間は2か月とかなりの長期試験。メディアによると、2か月もの長期間を設定した公道利用試験は日本国内初の事例とのこと。交通弱者と高齢化社会に対応すべく、技術開発が進みます。
官民共同で開発を急ぐ
今回の試験は神戸市と筑紫が丘自治体に加えて、NTTドコモや日本総合研究所、群馬大学など各研究機関や関連企業が連携して実施する、いわば「官民共同試験」です。
実験には6人乗りの乗用車2台を利用して、運転講習を受けた地元観光バスの職員や地元住民が搭乗するとのこと。同社は最高時速20キロで運行し、GPSや車載センサーを用いて目的地への移動を行います。
なお、同車量には安全装置として「手動切り替え機能」が付属。万が一の時は搭乗者によるマニュアル操作ができると公表されています。
実験計画には住民も参加
今回の試験予定は以下の2種類です。どちらも実際に住民が利用することを想定すると、自動運転車には欠かせないミッションです。
- 地域内の固定コースを周遊する「定ルート走行」
- インターネットを利用した呼出に対応する「呼出走行」
試験発表によると、日程によって2つの実験を使い分けるとのことですが、自動運転の停留箇所などは住民が指定する形で実験に参加。同地域での生活利用に対する意見なども集められる予定です。
同地域は高齢者比率がかなり高く、自動運転に対する期待が寄せられています。
〈参照〉
神戸の住宅街で自動運転実験 交通弱者対策で注目 全国初、公道で2ヶ月間/Yahoo!JAPANニュース