画像:株式会社メディアドゥホールディングスHPより
徳島県は10月30日より、AIを導入したホームページの更新作業を行うことを発表しました。これは会見で知事が発言した内容をAIが自動的に認識処理を行い、文字化してホームページに掲載するシステム。
電子書籍関連事業を展開している「メディアドゥ」の保有する技術であり、同県が試験的に導入するとして注目を集めています。
不要な発言は自動で削除。最適化して更新。
今回発表された「メディアドゥ」の新システムは、グーグルの音声認識システムを利用したものです。
単に音声情報を文字化するだけでなく、「通常はケバ取りの対象となる重要度の低い発言」はAIが自動的に要約を行い、読みやすい形に変換する機能を有しています。
また、作業スピードも非常に素早く、従来は掲載まで4日かかっていた作業時間を僅か数時間にまで短縮できるとのことです。
文章の結びつきで判定
「メディアドゥ」の担当者によると、本システムは文章の総量も10%~90%に調整が可能であり、読み手を意識した文字起こしが可能とのことです。
また、短縮の際には前述した「重要度の低い」ものから自動で削除されていくシステムについては、蓄積データとの照合ではなく、与えられた文章同士の結びつきをAIが計算して判断するため、正に人間と同じ思考回路と言っても良いでしょう。
今後技術開発が進むにつれ、「テープ起こし」と呼ばれる職業は地上から消え去るかもしれません。
<参照>
知事の会見、AIがすぐに文字化 徳島県が開始へ/朝日新聞デジタル
メディアドゥ、徳島県と共同でAI要約サービス活用に関する実証実験を実施/株式会社メディアドゥホールディングス