画像:株式会社日立製作所HPより
日立製作所が12月より、空中から飛来するドローンなどを検出する、「ドローン検知システム」のサービス提供を行うことを発表しました。
レーダーを使うため従来の検知手法とは全く異なるメカニズムをしており、通信電波などを誤検出するリスクも低減。政府や企業などをターゲットに、2019年度で1億円の売り上げを目指すとのことです。
複数の機器が連携監視!持ち運びも容易
今回日立より発表された「ドローン検知システム」は、レーダーやカメラ・端末がセットになったもの。
運用時はこれらの機器が連動して空中を監視し、人の目による警備範囲よりもずっと広範囲をカバーできるだけでなく、レーダーで動作するため通信電波などの誤検出リスクを減らせるとのこと。
また、発見時はカメラと連動して検出したドローンを映像化し、侵入経路や進行方向を地図上に表示するため、その様相はまさに「空中警備システム」です。
その上、軽量なので持ち運びも可能で、様々な状況に対応する能力を有しています。
進む空中警備システムの競争
従来のドローン検知方法はドローンの飛行音や通信電波を検出する方式です。しかし、れらの検出方法は雑音が多い場所や様々な電波が行き交う状況では、十分な性能を出せない問題点を有しており、不十分との指摘も少なくありませんでした。
今回の検出システムは、レーダーを使って検出を行う方式であるため電波や雑踏の影響を受けにくく、それらの欠点を補う存在として期待が寄せられています。
<参照>
不審なドローンを迅速に発見するドローン検知システムを提供開始/株式会社日立製作所
日立が“空中ポリス”サービス、不審なドローンをレーダーで高精度に検知/ニュースイッチ