画像:三菱電機より
三菱電機は、10月25日~11月5日に開催される「第45回東京モーターショー2017」に「xAUTO(エックスオート)」と呼ばれる自動運転車を出展することを発表しました。
「xAUTO」は最近何かと話題に上る準天頂衛星システム「みちびき」を利用したGPS機能を搭載しており、従来の米国人工衛星よりも格段に高い精度を発揮すると期待されています。
三菱電機の粋を結集した「Diamond Safety」システム
三菱電機の発表によると、「xAUTO」には新型自動運転技術システム「Diamond Safety」を搭載しているとのことです。
「Diamond Safety」は、車体360度の情報領域ミリ波レーダーでカバーし、前方搭載した監視カメラによる情報とセンシング技術を用いて組み合わせた、高度な自律型走行技術。
同社によると、冒頭にて触れた準天頂衛星システムから得られるセンチメートル単位の位置情報「CLAS(Centimeter Level Augmentation Service)」と連動させることで、より高い安全性と信頼性を確立させたとのことです。
世界初のCLAS信号を使った実証実験に着手
「xAUTO」は既に日本国内の高速道路で、300時間以上の実証試験を行っている車体とのことです。更に本年度の9月19日からは既に世界初となるCLAS信号を用いた実験段階に移行しており、その開発は着々と進んでいるとのこと。
様々な条件下の道路環境でのテストを経ており、視認性に問題がある状況でも実用可能な水域に達していると述べています。
なお、三菱電機によると今後は海外の技術企業と連携して、欧州や北米での実験にも着手する予定とのことです。
〈参照〉
三菱電機 予防安全(自動運転)コンセプトカー「EMIRAI3 xAUTO」を開発/三菱電機