自動車会社のトヨタは9月27日、自動運転に対する自社の考えをまとめた「自動運転白書」を発表、同紙を通じて自社の立場を主張しました。
トヨタは現在、(ドライバー監視のもとで)一般道を走行できる自動運転技術の確立を目指しており、2020年後半を目途に実用化を果たす予定とのこと。
難易度の高い一般道走行技術
自動運転に対する技術開発は関係企業が盛んに推し進めており、毎月毎週のように新しいニュースが飛び込んでいる状況です。 なかには「自動運転を確立した!」、「レベル〇を達成!」等、いかにも自動運転技術の完成が近いかのように報じたものが多く、実際そう感じてしまいそうです。
ところが、これらのニュースの大半は「高速道路」に限定されている点を見逃してはなりません。高速道路は原則として車両しか存在せず、状況判断が単純。交差点や極端に狭い道路、歩行者の存在など複雑な判断が要求される、一般道での運用とはレベルが違います。
一般道走行を目指す
今回のトヨタが提唱する技術開発は、「一般道」での走行技術の確立を目指している点が特長です。トヨタもこれまで「一般道」での技術開発に対して名言を避けていましたが、今回の発表により、その具体的な見通しが明らかになりました。 2020年後半という時間設定が短いのか長いのかは人それぞれになりますが、関係企業、とりわけ日本国内の企業から、熱い視線が送られています。
〈参照〉
トヨタ自動車、Toyota Research Institute, Inc.における自動運転技術等に関する開発の進捗状況を公表-自動運転に関するトヨタの考え方を記した「白書」も併せて公開-