画像:Weathernews より
気象情報を取り扱うウェザーニュースが、筑波大学と共同して新しい都市気象予測モデルの実用化を目指すことを発表しました。
完成予定は2020年を目指しているようです。
また、同社によると今回の開発は9月13日付で、既に観測段階に着手しているとのこと。観測現場では従来の観測気球や地上観測機器だけでなく、気象観測用のドローンが活躍していることが明らかになっています。
気象観測用ドローンが予測情報を収集
同社の発表によると、今回用いられたドローンは合計4台。いずれも観測センサーを搭載することで気象観測に特化したカスタマイズ機。観測気球や6台の移動式観測機器と連携して、風向きや風速・気温・湿度・気圧等のデータを収集したとのことです。
複数のドローンを用いた気象観測は国内でほとんど実施例がありませんでしたが、同社によると気象予測システムの開発に十分な精度の情報が得られたと述べています。
都市現象の予測精度向上が期待される
東京を中心とする都市圏では、ヒートアイランド現象や都市型集中豪雨、ビル風などに代表される局地現象が頻発しています。
これらの局地現象が地球温暖化現象と関連して起きている可能性は濃厚ですが、こうした現象の発生を予測していなかった従来の観測システムでは、十分な精度で計測することが難しかったのが実情です。
今回の気象予測システムは、この弱点を補う存在としても期待が寄せられており、実用化の望む声は大きくなっています。
<参考>
2020年に向けて筑波大学と都市気象の共同研究を開始/Weathernews Inc.
ウェザーニュース、気象観測ドローンによる都市気象予測の研究開始 筑波大学と共同/sorae.jp