画像:SBC信越放送より
9月20日、噴火大災害を引き起こした御嶽山噴火事故の被害者遺族で構成される「山びこの会」が、ドローンを使った被害者捜索活動に乗り出しました。
今回の捜索対象は政府が立ち入りを禁止するエリアを含めており、安全性確保のためにドローンを使って行うとのことです。
今なお深い爪痕を残す御嶽山噴火事故の解決に、ドローンがどの程度活躍するのか。調査報告に広い関心が寄せられています。
調査は9月21日予定。立入禁止エリアも含める。
今回の御嶽山調査企画は、山びこの会の事務局代表を務めるシャーロック英子氏が中心となって行っています。
同氏は9月20日、御嶽山の麓町である木曽町から御岳ロープウェイを使って山麓駅に到着。山びこの会のメンバー14名(ドローンオペレーターを含む)とともに9月21日に御嶽山登山道に立ち入る予定を公表しました。
ドローンを使って、「八丁ダルミ」と呼ばれる捜索が難しい斜面を調査するとのことです。
噴火レベルの低減が調査のきっかけに
ところで、御嶽山の噴火事件が起きたのは2014年9月であり、今回の調査とは随分期間に開きがあります。これは気象庁の噴火警戒レベルが高く、調査許可が下りなかったという背景事情が影響しています。
しかし、先月気象庁が噴火警戒レベルの引き下げを実施。調査が可能となっため、同会の立ち入りが実現することとなりました。
事故から時間が経過していますが、ドローンの実用化例としては好例であり、調査後予定されている会見発表が注目が集まっています。
<参照>
御嶽山噴火災害・遺族などでつくる会がドローンでの捜索で入山/SBC信越放送