画像:Chernobyl VR Projectより
大規模原発事故現場のチェルノブイリを探検できるゲームが、PlayStation VRに登場することが明らかになりました。
同ゲームはドローンで撮影したデータを元に作られているので、リアリティの高さはまさに抜群の一言。VRが持つ映像表現力を最大限に活かした画期的ゲームとして話題を呼んでいます。
ポーランドの「Farm 51」が開発
今回紹介するゲームは、ポーランドのゲームデベロッパー「Farm 51」がチェルノブイリVRプロジェクトを立ち上げたことをきっかけに始動しました。
チェルノブイリ原発事故の跡地を余すところなくスキャンし、ユーザーが実際に探検しているような感覚を味わえるよう制作したとのことです。
中でも特に注目を集めているプリピャチ周辺地域は、放射能が活動可能なレベルになるまで約900年は必要と考えられている危険地帯。現在はゴーストタウンと化しているいるため、多くのユーザーの関心を誘っています。
撮影はドローンが担当
人が足を踏み入れるには危険すぎるチェルノブイリ内を撮影したのは、なんとFarm 51が保有するドローンです。
Farm 51は今回のプロジェクトにあたって、立入禁止区域の撮影の許可を取得し、多数のGoProを用いて360度撮影を実行したとのこと。
体育館1つに3000枚以上の写真撮影を行ったため、撮影だけでも何十時間とかかっており、その完成度の高さは驚異的な水準です。
歴史的な資料価値としてはもちろんですが、ドローンがもつポテンシャルの高さを表現する作品としても、高い評価を受けることとなるでしょう。
<参照>
VRでチェルノブイリ原発事故の現場を探検できるように/ギズモード・ジャパン