9月13日、世界が注目する「フランクフルトモーターショー2017」が開催。世界の名だたる自動車企業が、その覇を競わんと新技術を公開しました。
今回のモーターショーの主役は、EVカー(電気自動車)と自動運転の先進2大技術。どの企業も大きな技術的進捗を遂げていますが、中でも最も注目を集めたのはドイツのアウディ。なんと自動運転の技術水準における「レベル5」を実現したコンセプトカー「Audi Aicon」を発表したのです。
ハンドルやペダル操作が完全不要!圧倒的クオリティを実現
アウディによると今回発表した「Audi Aicon」は、ハンドルやペダル、各種ボタン操作が完全に必要ない状態を実現したとのこと。ドライバーが乗っている必要すらない、まさに究極の自動運転車両です。
レベル3自動運転技術のように一部の場面でドライバーの操作が必要となるシーンは無く、レベル4自動運転技術のような高速道路限定やパーキング限定といった制限もありません。
「Audi AG」の取締役会長ルパート・シュタートラー氏は、「Aiconは完全にドライバーが必要ない自動運転を実現した車両だ」と語っています。
航続距離はなんと700~800km!「Audi Aicon」の実力
「Audi Aicon」には、最先端のEV技術を盛り込んだ車両でもあります。特にバッテリー技術の向上は目覚ましく、電気エネルギーのみで700~800km程度の走行が可能とのこと。
前身となった同社のレベル4自動運転車両「Elaine」のEVモーターの連続走行距離約500kmであったことを考えると、今回発表された「Aicon」のスペックの高さは目を見張るものがあるでしょう。
「Aicon」はバッテリーの充電も30分で約80%のチャージが可能であり、EV車両の欠点を大きく改善した自動車でもあります。
<参照>
【フランクフルトショー 2017】アウディ、レベル5の自動運転を実現したコンセプトカー「Audi Aicon」初公開/Yahoo!ニュース