9月12日、愛知県豊明市にある藤田保健衛生大学が、生活・介護支援ロボットの研究実証拠点となる「ロボティックスマートホーム(RSH)」を開発、報道関係者に対して公開しました。
同大学は開発地となった豊明市の都市再生機構(UR)豊明団地の敷地内にてモデルルームを構築、介護ロボットの実用化に向けて開発を進める意向を表明しています。
1LDKの部屋に凝縮されたロボテクノロジー
今回開発したRSHは、75平方メートル程度の広さに住む1~2人暮らしの高齢者層を想定。室内には人型の生活支援ロボットが設置されており、利用者の指示に従ってモノを拾ったり、飲み物を提供するなど複数のミッションに対応しているとのことです。
また、歩行支援を行うロボットも併設されており、こちらは吊り下げバンドを利用して歩行に不自由する高齢者をサポート。利用者の意思に従って、トイレやリビングなど複数の場所移動を支援する機能が期待されています。
将来的には日本の住宅事情に沿ったサービスを展開
同大学の副学長は「高齢者が在宅で楽しく過ごすためにはロボットと住宅を一体にした環境支援が必須。各ロボットの操作性を統合するなど課題も多いが、実証を重ねたい」とロボットの必要性や重要性をアピール。今後の展開に対しても期待を寄せています。
なお、同大学の発表によると、今後の研究開発の進捗に従って、RSHを(日本の住宅事情に近い)50平方メートル程度の広さに対応させる予定とのことです。
<参照>
藤田保健衛生大学
豊明団地・けやきいきいきプロジェクトと介護ロボ開発拠点「ロボティックスマートホーム」に注目/介護相談.net