画像:レスポンスより
国土交通省は9月3日と4日、7日~9日までの間、栃木県栃木市の道の駅「にしかた」を拠点に、自動運転サービスの実証実験を行っています。
同省は2020年までに全国に点在する道の駅を拠点に、自動運転サービスの社会実装を目標としており、今後栃木県を含めた全国13拠点で同様の試験を行う予定です。
歩行者の混在空間や障害物の認識をテスト
今回の試験は高速道路のような比較的単純な路面条件ではなく、一般道路や道の駅構内のパーキングスペースといった、より複雑な路面環境を中心にデータを収集することを目的としています。
道路上では路脇の障害物や水たまりなどの認識機能に影響を与える環境を準備し、このような条件下での安全性を確かめるとのこと。また、道の駅の構内駐車スペースを歩く歩行者を認識できるか、また車両から音を出すことで歩行者側に存在を認識してもらえるかといった項目も検証実験の対象となっています。
車両はDeNA(ディー・エヌ・エー)の「Robot Shuttle」を採用
試験車両にはDeNA(ディー・エヌ・エー)社の「Robot Shuttle」が使用されています。
同車は運転席を有していないことが特徴で、合計12人が乗車できる車両とのこと。GPSやカメラに加えて、レーザーレーダーを活用することで巧みに車両位置や障害物を認識して走行することができるため、試験走行車両として適した存在です。
なお、運転席を搭載していないことに不安を感じる方もいるかもしれませんが、今回の試験では時速キロ程度とかなりの低速環境で行われます。また、車内には緊急停止ボタンが装備されているので、安全性は問題ないものと言えそうです。
試験は今のところ順調に進んでいるようで、今後の技術発展に寄与することが期待されています。
<参照>
国交省、道の駅「にしかた」で自動運転サービスの実証実験を開始/Impress Watch