愛知で自動運転車の公開試験-最終日には試乗体験も

画像:東海テレビより

愛知県豊橋市で自動運転車の公道実験が行われています。車両にはトラブル発生時の安全確保のために人が乗車しているものの、実際の操作はカメラセンサーを利用したAIプログラムが行っており、ブレーキやアクセル、ハンドル操作を行っているとのこと。

なお、愛知県の発表によると今回の実験は、愛知県内10市町で行われる予定で、最終日の今月30日には、一般住民の乗車イベントも行う予定とのことです。

目標は高齢者の買い物支援

今回の実験車両は、沖縄などで実験が進むバスなどの大型車両ではなく、普通の乗用車タイプです。目的は高齢者の買い物支援とのことで、県内でも高齢者数が多い豊橋市の市街地4キロ範囲で行われることが決定しました。

乗用車タイプの自動運転技術が完成すれば、個人レベルの運用走行が可能となります。バスなどの乗り合い車両の欠点であった、一人ひとりのニーズに沿ったアクセスが実現し、運転に不安を抱える高齢者に対する大きな支援となることは確実です。

急がれる国内技術の育成

現在の日系自動車企業は、自動運転技術及びEV技術において、海外勢に少なからぬ遅れをとっていると言われています。自動車産業は日本の根幹産業であり、その衰退は社会経済に大きな影響を及ぼすことは言うまでもありません。

こうした背景もあり、今回の実証実験はトヨタ及びテクノロジー関連企業の主導で行われた国内技術の一歩として、高い注目を集めています。

<参照>公道で自動運転車の実証実験 買い物支援視野に高齢者多いエリアで 愛知・豊橋市/東海テレビ