画像:京都新聞より
今月26日に、京都府亀岡市内の防災イベント「亀岡市総合防災訓練」が行われました。激しさを増すゲリラ豪雨や土砂災害に備えるため、京都府内の各地域に所属する消防隊員ら総勢2500名が参加したとのこと。
同イベントでは通常の消防訓練演習の他、災害対応での活躍が見込まれる「災害対処用ドローン機」の実務演習が登場。ドローン技術の進歩を促す一端として、注目を集めています。
救助困難地域での運用を想定
今回登場したドローン訓練は、京都市にある「ドローン撮影クリエイターズ協会」の会員によるものです。同会員は本会場周辺でドローン機を実際に飛行・操縦を行い、撮影した映像が対策本部のモニターに正常に送信されることを確認しました。
市では今回話題となったドローン機について、集中豪雨や土砂災害が起きた場合、救助困難地域となることが予測される山間地域での活用を想定しているとのこと。
空中からのアクセスパスを持つドローンは、土砂により寸断されたインフラ交通の影響されないため、活躍が期待されています。
「見える化」がもたらす複数のメリット
現在リアルタイムで実用化が進むドローン機ですが、災害分野では特に進歩が目覚ましいと言われています。海外では既に多くの地域で実用化が進んでおり、ドローンを活用したワクチンや救援物資の空輸は、災害に悩む被災地への直接的な援助手段です。
また、ドローンが搭載したカメラ映像による被災現場の「見える化」は、常々問題視されていた本部と現場の認識の溝を埋める効果も期待されており、より適切な災害支援の選択に繋がると考えられています。
<参照>ドローンで捜索、被災状況を把握 京都・亀岡で総合防災訓練