画像:産業用ロボット/安川電機HPより
「すべての生産工程をロボットに置き換えたいと思っている」
中国の大手EMS企業の幹部から、こんなコメントが飛び出しました。
中国の製造業各社は工場技術者及び労働者の不足に伴い、急速に産業用ロボットの拡大しており、今回の発表されたコメントはその最たる象徴と受け取れそうです。
導入費用は僅か4~8か月で回収! 驚くべき効率化
今回取材が行われたEMS企業では、約1万人が働くスマートフォン関連部品工場に3000台ほどのロボットを導入を決定。その大胆な決定に関連業界では驚きを呼んでいました。
最初こそ費用対効果が危ぶまれていたものの、導入後は思った以上に順調に稼働。同社幹部は「導入費用は4~8カ月で回収できた」と満足そうに述べています。
また、別のEMS企業では「ロボットの導入により利益率が高まった」と喜びの声もあがっており、産業用ロボットの需要は高まる一方です。
今後も続くロボ需要に向けて、製造側も意欲的
中国では産業用ロボットの主力ステージある自動車産業以外にも、スマートフォンや電子機器の生産などでもロボットの活用が顕著であり、高い需要を集めています。
そのため、産業用ロボットを製造する安川電機やファナック等は中国市場の囲い込みに躍起になっており、安川電機は2018年に中国江蘇省常州市の拠点に第3工場を、ファナックは、約630億円を投じて茨城県筑西市に新工場を建設する予定とのことです。
自国のロボット産業の育成に力を入れる中国ならではの活発な動きに、世界は注目し続けています。
<参照>
「スマホ生産工程のすべてをロボットに置き換える」(中国EMS)/ニュースイッチ
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